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先輩イクメン、ママの日々
ミズクラゲさん 2014.01.27

“こわい”がおもしろい『じごくのそうべい』

センスが問われるパパの絵本選び

「何を買ったらいいのか分からない!」
こう叫びたくなるのは、ママに「スーパーで洗剤買ってきて」と頼まれた時だけではありません。
子どもの絵本を買う時も、多くのパパは悩んでしまうんじゃないでしょうか。
悩みどころは主に二つ。
一つは「今の子どもに合ったものはどれか?」ということ。対象年齢が書いてある本もありますが、小さい子どもってほんの数ヶ月でグンと成長するので、いつも一緒にいないパパにとってピントを合わすのはむずかしいものです。
もう一つの悩みどころは、「どんな内容に興味を持ってくれるのか?」。ある程度の絵本を読んで好みが分かっている場合は問題ないかもしれませんが、初めての場合は、おばさんが乗る自転車の動きくらい予測がむずかしいといえるでしょう。
また、単におもしろそうというだけでなく、お話に込められたメッセージを伝えたいという思いが絵本選びをさらにむずかしくします。

今までいろいろ悩んだ(今も大いに悩みます)僕の絵本選びの基本姿勢は、「自分の感性に従え」です。
対象年齢や好みを頭に置きながらも、それに縛られず、自分がおもしろいと思う本、子どもに読んでほしい(読み聞かせしてあげたい)本を選ぶようにしています。
自分が魅力を感じる本であれば、少なくともチョイスした明確な理由があり、子どもにすすめることができる。それに、読んであげている時、自分も楽しい。気に入ってもらえるかどうかは、次の問題です。
余談ですが、ママチェックという関門もあります。自分ではベストチョイスだと思って買ったのに、「これはちょっと違うんじゃない?」とか、ひどい時には「これはない!」とダメ出しされることも。
洗剤を買う場合は先に銘柄を確認しておけば良いですが、絵本選びはある意味、未知の探検。なので、ママのダメ出しを恐れず、新しい本に巡り会うワクワク感や、子どもだけでなく自分の感性も磨くことを楽しむようにしています。

分かるよりも楽しむことが大切

うちの場合、読み聞かせをする絵本選びは、最初はママが担当していました。何となく、多くの時間を一緒に過ごすママが読みやすかったり、思い入れがあったりする本の方が良いかなと思ったことが理由です。
しばらくして、初めて僕が選んだのが、『じごくのそうべえ』(田島征彦:著)です。このお話は、上方落語にある『地獄八景亡者戯』をもとにしてつくられたもので、軽業師のそうべえが綱渡りに失敗して地獄に送られることになり、そこで出会った仲間たちと、鬼や閻魔大王相手に大暴れするというストーリー。
キャラクターと絵にインパクトがあって楽しいし、落語がベースになっているため会話メインで話が展開していくので、子どもはちょっと考える必要があります。
うちの子どもは、最初はまったく内容を理解できなかったのですが、軽妙なセリフのかけ合いがおもしろいようで、何回も読み聞かせをするうちにだんだんと理解するようになりました。今では自分なりにいろいろ読み方を工夫して楽しんでいます。
親からすると、すぐに子どもに理解してほしいと思いがちですが、まずは子どもが楽しみ興味を持つことが大切なんだなと、『じごくのそうべえ』に教えてもらいました。



『じごくのそうべえ』
作者:田島 征彦
出版社:童心社 

ペンネーム「ミズクラゲ」
ライター。平成5年に長女誕生。毎日いろんな出来事があり、ブレっぱなしの育児ながら、全力で楽しみながら奮闘中。

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