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先輩イクメン、ママの日々
きのこ母 2013.10.07

パパもおっぱい育児の同志  夜明けの「愛情むすび」に涙

そろそろ、新米がおいしい季節。ごはんといえば思い出す、夫のエピソードがあります。あれは、娘が生後1ヶ月の頃。何が大変だったか思い出せないほど、毎日が「初めての○○」だらけで私も夫も必死でした。中でも、「初めての母乳育児」は分からないことばかり。私の場合は高齢出産、出産時の出血が多い、大学病院の指導で出産当日からミルクを足した、体質的な問題……「出にくい条件」揃いぶみで、中々おっぱいが出ませんでした。

「完全母乳で育てたい!」という夢があった私は、病院の指導を無視して勝手にミルクをやめたり(キケン! マネしないでくださいね)、助産師さんに「おっぱいマッサージ」をお願いしたり(1回3,000〜4,000円!)、おっぱいにいい食事(3食ごはん+野菜・魚の和食)や飲み物(ハーブティや漢方)を試したり。夫いわく、「鬼の形相」でおっぱいと向き合う日々でした。

ほぼ24時間、おっぱいに赤ちゃんをぶらさげながら、朝昼夜となく「なんで出ないの?」「飲ませ方が悪いの?」「足りてるの?」と悶々。軽い産後ウツだったと思うのですが、泣きわめく赤ちゃんを抱きながら、自分を責めて毎晩さめざめと泣いていました。(こういうお母さん、多いんですよ!)

「完全母乳」という私の夢を、夫が「夫婦の夢」として受け容れ、応援してくれたのは救いでした。「別にミルクでええやん」「もうあきらめたら」と他人事みたいには言わなかった。出勤前に大量の“おっぱいティー”を沸かし、週末は一緒に助産院へ通ってくれたのです。

今も忘れられないのは、明け方の授乳を終えてふらふらと向かったキッチンに、ボッコボコの「おむすび」が6つ置いてあったこと。料理なんてロクにしたことのない夫が、人生で初めて握ったおむすびでした。握りこぶしに海苔を巻いたみたいな「ぶきっちょむすび」だけど、私にとっては「愛情むすび」。本当においしかった。えぐえぐと、むせび泣きながら食べました。「授乳中は夜中にお腹がすくから、おむすびがあるといいわよ」という助産師さんの言葉を覚えてくれたのでしょう。

夫におっぱいはないけれど、私と赤ちゃんと共に闘ってくれた「母乳育児」の同志。あのおむすびは、私たち “母乳ファイター夫婦”の絆の証しです。夫婦ゲンカのたびあのおむすびを思い出し、1年半おっぱい生活を頑張りました。「母乳育児」って、ママ一人で頑張るものではなく、ママ・パパ・赤ちゃんの3人4脚なんですね。

ペンネーム「きのこ母」
フリーコピーライター歴11年。
H24年3月実家のトイレで産気づき、長女を高齢ヒヤヒヤ出産。福岡にて必死のパッチで育児&仕事中。

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