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先輩イクメン、ママの日々
青柳ウサギ 2013.12.09

もっと自由に!もっと楽しく!お父さんならではの読み聞かせのコツ

うちの夫、手前味噌ではありますが、なかなかのイクメン。
長男が生まれた当初から、オムツ替え、沐浴、なんでもこなし、
生後2ヶ月には丸一日私が取材に出かけていなくても、まったく心配ない状態でした。

ところが、そんな夫にもひとつ、あまり得意でなさそうな育児がありました。
それは、絵本の読み聞かせ。

日頃から口数が少なく、どちらかというとボソボソしゃべるタイプの夫。
寝かしつけに絵本を読んでくれることがしばしばあったのですが、
聞いていると眠くなるような、いわゆる「棒読み」。
寝かしつけ、という意味では成功しているのかもしれませんが、
息子があまり楽しそうではなく、つい「もうちょっと抑揚つけて」とか
「もっと楽しそうに」など、横から口出ししていました。

とある休日、ママ友に誘ってもらって“パパのための読みきかせ講座”に、
ママ友のご主人と一緒に子連れで出かけた夫。
1時間半ほど経って、喫茶店でおしゃべりしていたママたちの元へ戻ってきたパパたち。
「なにを教えてもらったの?」と聞いても、言葉を濁して答えません。

その日の夜、いざ実践とばかりに息子と2人、絵本をもって寝室に入った夫。
聞こえてきたのは、なんと、息子が大爆笑する声。

気になって寝室に入ってみると、かの有名な『だるまちゃんとてんぐちゃん』
のだるまちゃんのセリフをコテコテの関西弁で読んでいるではありませんか!

例えば、
(原文)「ごめん ごめん。これは おおまちがいの とんちんかん」
(関西弁バージョン)「すまん すまん。 こりゃ おおまちがいの とんちんかんや~」

語尾が変えられない部分も、もちろん前文、関西弁のイントネーションに変換。
今までの夫の「棒読み」感はすっかりなくなり、息子は知ってるはずのお話がより身近に感じられたのか、それともある種の違和感か、とにかくケタケタ大爆笑。

「ちょっと待ってよ。ちゃんとした作家さんが考え抜いた言葉を勝手に変えるなんて
教育的にどうなん?」と私。

「ちゃうねん、絵本の読み聞かせに一番大切なのは、エンターテインメント性やねん。
お母さんたちは、絵本の読み聞かせ=教育と思ってるやろ? だから対象年齢を先取り
した絵本を選んだり、“頭がよくなる○○”みたいな本を選んだり。
教育的な側面を否定するわけじゃないけど、親に絵本を読んでもらう時間がめっちゃ
楽しくて、本=楽しいものと子どもが思えば、将来、間違いなく本好きになるって」

なるほど・・・と思わずうなってしまった私。

実年齢よりも高い対象年齢の本を読んだ方が賢くなりそうだ。
ひとつでも平仮名を覚えたら「これなんて書いてある?正解!」というような
やりとりをした方が賢くなりそうだ。

そんなこと意識して絵本を読んでいると、読み聞かせ=勉強になってしまって、
子どもはあんまり楽しくないのかもな、と気づかされました。

一番大切なのは「おもしろいこと」。
そのためには、方言で読んだっていいし、なんならお話を作ってしまってもOK。

夫が“パパのための読みきかせ講座”で習ってきたのはそんな内容だったのです。

それからというもの、
夫の読み聞かせタイムには息子は目が覚めてしまうくらいの大爆笑。

「とはいえ、名作の言葉選びや言葉のリズムも大切」と考える私の
絵本を読み聞かせタイムには息子はそれなりに楽しんで静かに聞いている様子。

そんな風にして、一冊の絵本でもパパとママの2パターンの読み聞かせを
エンジョイしている息子です。

○本文中でご紹介した絵本

『だるまちゃんとてんぐちゃん』 さく/え 加古里子 (福音館書店)

○もう一冊ご紹介したい絵本

松谷みよ子むかしむかし『ももたろう』 松谷みよ子・和歌山静子(童心社)
※昔話のオールスターが登場。本来のストーリーにとらわれない自由な発想と昔言葉のリズム感が楽しいです。

ペンネーム:青柳うさぎ
ライター暦14年。5歳男児の母、現在第2子妊娠中。
長男が生まれてから間もなくベビーマッサージセラピストの資格を取得。芸能、街ネタ、などに加え子育て関連の執筆にも意欲を燃やす。

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